検査室

検査室では、臨床検査技師が血液検査や心電図、超音波検査(エコー検査)などの検査を行い、得られた検査の結果は、患者様の診断と治療の有効性、治癒の程度・予後などの判断に役立てています。

私たち臨床検査技師は“迅速かつ正確な検査”をモットーに検査業務を行っています。

当院検査室の特徴と概要
当日の検査も可能です。

検査項目によっては、ご希望に添えない場合もありますが、当日可能な項目もありますので、お問い合わせください。

検査室スタッフ

臨床検査技師 6名

認定資格

消化器内視鏡技師 3名
超音波検査士(消化器領域)2名


検体検査
◆生化学検査

採取された血液を遠心分離して、自動分析装置を用い、肝機能検査(AST、ALTなど)、腎機能検査(BUN、CRE、UAなど)、電解質検査、脂質検査(TC、HDL-C、LDL-C、TG)、糖質検査(GLU、HbA1C)、蛋白質(TP、ALB)などの様々な成分量を調べることで、肝機能・腎機能などの検査をしています。また、感染症検査(B型、C型肝炎ウイルス、梅毒)などの測定も行っています。至急検査では30分~45分程度で結果を報告できます。

生化学検査

◆ 血液検査

血液の中を流れている細胞(白血球、赤血球、血小板など)の数をみることで、貧血や、炎症の程度の判断や、出血傾向の判断などの検査を行っています。他には、止血機構の異常や血管内の血栓の有無の可能性を調べたりする、血液凝固、線溶の検査も行っています。

血液検査の説明は「こちら」

◆ 一般検査

尿は血液が腎臓で濾過された老廃物で出来ています。尿検査では尿中の様々な成分(糖、蛋白、潜血など)や細胞(赤血球、白血球など)をみることで糖尿病や、腎臓病などの様々な病気や病態判断に役立ちます。また、便検査では潜血反応を調べ、大腸がんの早期発見などの検査を行っています。他には、脳脊髄液、白癬菌、精液などの検査も行っています。
※潜血…肉眼では見わけられない微量の出血

生化学検査

◆ 輸血検査

安全な輸血を行う為に必要な検査や、輸血用の血液製剤の適正な管理、供給を行っています。人の赤血球にはよく知られたABO式、Rh式の他に数百の血液型が存在し、輸血や妊娠の際にこれらの血液型に対する抗体を産生します。輸血前にこれらの抗体の有無を調べる不規則抗体スクリーニング検査や安全な輸血を受けられるように、患者様と供血者の血液製剤が適合するか調べる交差適合試験を行っております。

さらに輸血によりB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス等に感染する可能性もゼロではなく、輸血の際に感染したかどうか確認する為の輸血前後の感染症の検査も行っています。

◆ 精度管理体制

検査結果値の正確性を継続するために実施しています。

■ 内部精度管理

朝、始業前にコントロール血清及び、コントロール血球を測定し測定値をチェックしています。

※コントロール血清、コントロール血球の測定
既に値のわかっている血清および血球を測定することで『測定機器や測定試薬に異常がなく正しい測定結果が報告されていること確認する』ために測定をします。

■ 外部精度管

日本臨床検査技師会精度管理調査、兵庫県臨床衛生技師会精度管理調査

※上記より送られてくる、コントロール血清およびコントロール血球を測定することにより、院内のみならず、外部の施設と比較しても正しい測定結果が報告されていることを確認します。

生理機能検査
◆超音波検査

超音波(人の耳に聞こえないほど周波数の高い音)を用いて、様々な臓器を観察します。たとえば腫瘍や石、心臓の動き具合、血管の詰まり具合、血流速度などをリアルタイムでみることができ、苦痛を伴わず検査を行うことができます。当検査室では腹部・心臓・頸動脈・甲状腺・乳腺・下肢血管・皮下腫瘤などの超音波検査を行っています。

生化学検査

◆ 心電図検査

胸に6個の吸盤と、手足首に大きい洗濯バサミ状の電極をつけます。心臓の活動により生じる電気的変動を記録するもので、不整脈(脈の乱れ)や虚血(心臓の血管が細くなったり、詰まったりして血液の流れが悪くなること)など心臓に異常がないかを調べる検査です。通常の安静時心電図検査のほかに、運動をして心電図を記録する負荷心電図検査、24時間の心電図を記録するホルター心電図検査があります。

生化学検査

◆ 肺機能検査

肺機能検査は、肺の大きさ、気道の異常などの呼吸機能をみる検査です。基本的な検査として肺活量、努力性肺活量検査を行っています。

◆血圧脈波検査 ABI/CAVI

両腕・両足首にカフを巻き、血圧と脈波を測定し動脈の硬さや動脈の詰まり、血管年齢を知ることができます。

足の動脈の詰まりを表すのが「ABI(エービーアイ)」です。足首の血圧を横になった状態で測定すると、健康な人では腕の血圧と同じくらい、あるいは少し高い値となります。しかし足の動脈が詰まっていると、腕の血圧に比べて足首の血圧は低くなります。そのため「腕の血圧」と「足首の血圧」の比をみて足の動脈の詰まりを診断するというもので、その値が0.9未満であると詰まっている可能性が高く、その値が低いほど重症になります。

動脈のかたさを表すのが「CAVI」です。動脈は血液を全身に送るポンプの役目を果たしていますが、ポンプの内側の圧力(血圧)が変化したときのふくらみ具合をみることによって、ポンプのしなやかさ、つまり動脈のかたさがわかるというものです。動脈硬化症が進んでいるほど、「CAVI」の値は高くなり、9.0を超えると約半数が脳動脈か心臓の動脈である冠動脈に動脈硬化症を発症しているという研究結果もあります。

生化学検査

◆ 脳波検査

脳波検査は脳から生ずる電位変動を頭皮上の電極から記録するものです。てんかん、脳腫瘍、脳損傷、脳血管障害などの診断に際して重要な検査です。

◆ 筋電図検査

神経の刺激の伝わる速さを測定する神経伝導検査を行い、手根管症候群や肘部管症候群などの診断に役立てています。

◆ 睡眠時無呼吸検査

携帯型の装置を用いて睡眠中の鼻呼吸、体動、SpO2、体位を記録・解析し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無を調べます。

内視鏡検査
◆上部内視鏡検査

太さ5mm~9mmの内視鏡をのどから入れて食道、胃、十二指腸を見る検査です。食道や胃のがんの他、食道炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などがないかどうかを調べます。検査は数分で終了します。

のどが敏感で非常に不安感の強い方、以前胃カメラで非常に辛い思いをされた方のために、鎮静剤(麻酔ではなく、軽く眠らせる薬)を点滴からいれる方法も行っています。また、のどの違和感の少ない鼻からの内視鏡も用意しております。

ただし、鎮静剤を使用した場合、検査後に眠気やふらつき等が残りますので、2時間ほど休んでから帰っていただく必要があります。また2時間後でも急な眠気やふらつきが現れる場合がありますので、お車の運転はなさらないようお願いします。

生化学検査

◆下部内視鏡検査

大腸内視鏡は、1cmほどの太さのカメラ(内視鏡)をおしりから入れて大腸全体を調べる検査です。大腸がんやポリープ、潰瘍、炎症などがないかどうかを調べます。

前日から腸をきれいにする処置を行い、当日は検査の数時間前から1.8リットルの下剤を飲み、腸の中をきれいにしてから検査を行います。しばらくお休みいただいてから担当医より結果を説明します。

実績

実績は「こちら」